Q1.Bトレの動力は、何両まで引っ張れるの? |
A1.
平坦線ならば、KATO製のBトレ用動力1台で、自車を含めて約4~6両引っ張れます。
引っ張られる車両の台車のころがり具合が悪かったり、線路に急曲線や勾配があると、牽引力は下がります。
牽引力を上げるには、動力車におもりを追加してあげると良いでしょう(写真左)。平坦線で10両程度まで可能になります。
勾配区間を登る場合には、磁石の吸引力や実物の「アプト式」(歯車レール式)を応用されると良いでしょう。
裏技として、動力台車のゴムタイヤ付き動輪を追加(2個に)する方法があります(写真中央)。これとおもりを組み合わせると格段に牽引力は増します。
もう1台の動力からゴムタイヤ付き動輪をはずし、牽引力を上げたい動力の普通の動輪と交換します。
片方の動力はゴムタイヤなしになって牽引力が減ってしまいますが、おもりを追加して平坦線で1~2両程度の列車用に使えば、それほど問題はありません。
バンダイ製4軸駆動の動力は、牽引力(登坂力)が大幅に向上しています。だんだんBトレも進化してきましたね★
※2019年に発売されたKATO製のポケットライン用動力は、低速・登坂・牽引能力が超大幅に向上されています。
2軸ですが、Bトレへの応用価値は充分にあります。登山鉄道の再現も可能です★
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Q2.Bトレ機関車にKATO製のBトレ用動力を入れたいんだけど… |
A2.
機関車に付属している、ボディー固定に使う黒い凸型の部品を使用しないで、ボディーを接着剤で組み立ててください。
そして、動力装置の側面(白いカバーの側面ですね)とボディーの側面どうしを、厚紙等で隙間を調整して両面テープ等で固定させます(写真中央)。
この方法だと、車高の微調整が必要ですが簡単に動力を収めることができますよ♪
ただし、前面のスカートとカプラーポケットが当たりますので、スカートを削るなどの対策をしてください(写真右)。
当サイト「ギャラリー」の「改造車両」に、この方法で改造した機関車が載っていますのでご覧ください。
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Q3.小型レイアウトって、どこまで小さいのが作れるの? |
A3.
一般的には「A4」サイズのエンドレスですね。(写真左) 当メンバーたちが今まで作った(一般的な)ものでは「B5」サイズが最小です。(写真中央)
これよりも小さいのも作れます(写真右)が、カーブがきつくなって走行できない車両が出てきます。
また、線路の敷設も難しくなってきます。
みなさんも最小サイズの限界に挑戦してみてください!
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Q4.Bトレも「DCC」で動かせるの? |
A4.
はい。当チームの大きな集合式モジュールは「DCC」(デジタル指令制御)で運転していました。
動力にデコーダ(受信器)を搭載しますが、Nゲージ製品と違ってワンタッチ式ではないので、電線をハンダ付けして搭載しています。(写真左)
デコーダがうまく車内に収まるようにするのが、メンバーの一番の悩み所でもあり、腕の見せ所でもあります。(写真中央)
主にKATO(Digitrax)製品の「EM13」デコーダを使用しています。ヘッドライト等を点灯させたい場合は「DZ125」や「DZ143」を使用しています。(写真右:DZ143デコーダ(赤い矢印)には、目立たないように黒い紙を巻いてあります。青い矢印はオモリです。)
運転の方法とかはNゲージとまったく一緒です。
※「DCC」とは、デジタル信号で列車を制御するシステムです。 詳細は「リンク集」内の「ホビーセンターカトー」および「DCC普及協会」をご参照ください。
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Q5.展示会でヘッドライトが点灯するBトレ車両を見たのですが… |
A5.
当チームメンバーの所有するBトレ車両の一部に、ライトが点灯するものがあります。
ライトへの給電は… 1.動力装置から分岐させる方法 2.集電可能なNゲージ用台車を履かせる方法 3.電池を内蔵する方法 があります。
どれも、集電板や電線等をハンダ付けしてライト(LED)に接続する加工が必要です。
Bトレ車両は前面パーツが透明ですので、ヘッド(テール)ライトレンズ用の穴あけといった加工は不要ですが、ライト部分の銀色塗装の色落としと、光漏れの対策が必要です。
色落としは、綿棒に塗料用の薄め液を軽く染み込ませ、ライトの上から軽くくるくる回転させて拭き取るようにするとうまくいきます。
決してやり過ぎないのがコツ。ライトが光ればムラはそれほど目立ちませんから…。
色がなかなか落ちない場合は、カッターナイフ等で銀色部分を軽く削る方法もあります。ただし、表面にキズは残りますが…。
どうしてもうまくいかない場合は、ヘッドライトを削り取って穴を開けて、Nゲージ用のヘッドライトパーツを接着する方法も検討してみてください。
光漏れ対策は、前面パーツの裏側を黒く塗ったり、ライト周りに遮光用の黒い紙(シールやテープ)を巻く等の方法があります。
室内灯も同様です。屋根や妻板(連結面)の光漏れ対策を充分にしてください(写真右)。
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Q6.LEDが点灯しているポイントを見たのですが…あれは何ですか? |
A6.
集合式レイアウトの駅やヤードには、LEDが点灯するポイントを設置してあります。
これは「ポイント転轍(てんてつ)表示灯」と言い、ポイントがどちらの向きに切り換わっているかを、遠くからでも見えるようにしたものです。
直線(本線)側なら「青色」、曲線(分岐)側なら「黄色」に光ります(写真左)。実物にも同じような設備がポイント脇にあり、それに合わせてあります。
DCCで運転する場合、複数の列車を同時に数人で運転しますので、自分の列車の先にあるポイントがどちらに切り換わっているかを確認するのは重要ですね。
進路が遠くから判れば、ポイント直前で急停車して慌てて切り換えたり、誤って先行列車に追突といった危険は回避できます(写真中央)。
モジュールの中に明るく光って違和感がありますが、運転上では実に重要で必要なアイテムなのです…。
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Q7.Bトレにはどんな台車が使えますか? |
A7.
Bトレには、専用の台車(バンダイ製とKATO製)が用意されています(写真左:KATO製)。
台車の種類については、KATO製は3種類。バンダイ製は、車両に付属の台車枠を側面に差し込みます。
そのほか、一般Nゲージ用の台車も使えます。KATO製・GM(グリーンマックス)製が便利ですね(写真中央:KATO製、写真右:GM製)。
Nゲージ用台車を使用する場合は、カプラーポケット上部と床板(写真右の黄緑色の矢印部分)が干渉することがありますので、その場合は該当する部分の床板を切り取ってください(写真右の水色の矢印部分)。
また、旧型電車(客車)・私鉄電車用台車等の台車枠が長いものは、台車どうしでブレーキシュー等のモールドが接触する場合があります。
その場合も、接触しないようにモールドを切り取ってください。
KATO製等の集電可能台車は、集電板が上部に出ていますので、床板に接触しないよう折り曲げたり切り取ったりしてください。
ネジ留め式の台車(KATO製)の場合は、ネジをプラスチック製の「中心ピン」(KATOのASSY(アッシー)パーツで分売あり)に交換して床板に取り付けてください(写真右の赤い矢印部分)。
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Q8.スカート付きの先頭車どうしを連結させたいのですが… |
A8.
JRのE231系や113系・私鉄等の通常のタイプのスカート付き先頭車両は、小加工で連結させることができます。(写真左)
カプラーは見栄えも兼ねて「KATOカプラー」(密連・自連型)に交換すると良いでしょう。(連結器横のジャンパー線は根元から切り取ってください)
台車に付属している「アーノルト型」カプラーは、大きいためスカートに干渉して動きが悪くなる場合もあります。
スカートの裏側と台車のカプラーポケットが干渉する場合は削ってください。
また、カプラーがしっかりと左右に首振りできるように、スカートとカプラーが干渉する部分のモールドも削ってください。(写真中央の黄色い矢印部分にある出っ張り。赤い矢印部分は加工後の姿)
485系等の特急型車両の場合は、床板に装着するタイプのカプラーを使用すると良いでしょう(写真右)。スカートとカプラーを加工して、カプラーを床板(またはスカート裏側)に取り付けます。
その場合は、先頭台車のカプラーポケットは使用しませんので切り取ってしまいます。
編成どうしの併結・機関車に連結等をしない先頭車両は、ダミーカプラーをスカートに取り付けたままのほうがカッコイイかもしれませんね…。
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Q9.ジオラマの線路の茶色はどうやって塗ったのですか…? |
A9.
方法は何通りもありますが、ここでは、簡単で「同居のご家族にも文句を言われない」方法をご紹介します。(笑)
※この項目は、「推奨」「誘発」や「強制」等をするものではありません。塗装される際は、あくまでも「自己責任」にて行ってください。万一、トラブル発生や失敗した場合の責任は、当方では負いません。
用意するのは「水性ホビーカラー」。車両用の「ラッカー系」とは違い、臭くもなく、専用の溶剤も必要ありませんので、小さなお子様がいる場合や夜間の室内での作業でも安心です。
色合いは、実物のレールもさまざまですが、比較的リアルなのが「ウッドブラウン」や「さび色」「マホガニー(こげ茶)」等の茶色系統でしょう。
あと、つや消しにするために「フラットベース」という透明の塗料を茶色い塗料に混ぜます。塗料のコーナーに同じブランドで必ず置いてあります。
最初に、線路に付いた汚れや油分を落とします。汚れがひどくない場合はそのままでOKです。
部屋が充分換気できる状態にして、線路の高さと同じくらいの幅の筆で、ていねいに塗っていきます。枕木やバラストに色が付かないようにご注意を…。
塗料の濃さは、ご自身でいちばん塗りやすい状態にしましょう。塗料を薄める場合は水を足してください。ただし、薄め過ぎると塗料が線路に乗りませんので気をつけてくださいね。
水性塗料はラッカー系よりも塗膜が厚いので、筆先が乾いてくると「ボッテリ」とした感じになります。その場合は、筆先にほんの少し水を付けて濃さを調整しましょう。
線路のつなぎ目(ジョイント部分)やポイントおよびフィーダー線路の電気的接点部分は塗らないでください。通電不良で車両が走らなくなってしまいますから…。
塗料が乾いたら、線路の上面を目の細かい砂消しゴム(紙ヤスリでも可)でこすり、茶色の塗料を落とします。あまりこすり過ぎると線路に傷がついて傷んでしまいますので、やさしくこすってくださいね。
最後に、車両(動力車)を走らせて、滑らかに走るようであれば塗装完了です♪
塗料の付いた筆は、乾燥前であれば水またはお湯で簡単に洗えます。もし、放置しっ放しでガッチリ乾燥してしまったら、ラッカー系の「うすめ液」で洗ってください。
最近はサビ色のウェザリング(汚し)用ペンも売っていますので、それで塗るのも簡単ですね。
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Q10.このサイトにあるジオラマや改造車両の背景付き写真は、どうやって撮ったの? |
A10.
当サイトには、ジオラマや改造車両を撮影した時に、背景を付けてリアル感を出したものがあります。
これらは、作品を普通に単体で撮影した時に、同時に撮っています。
背景は、外出した時に「これは良いぞ。模型に使えそうだ♪」と思った景色をデジカメで撮り、帰宅後にA4の紙にプリンターで印刷したものです。
その紙を作品の後ろに立てかけて撮影します。たったそれだけです。特に高度(専門的)な技術は何も使用していません。
景色を撮る時のコツは…
・手前側に建物や電柱・電線等の大きなものや邪魔なものを入れない。
・遠景の場合は、地面が画面の半分くらいまで来る(占める)ような構図で撮る。
・山などの場合は、空も必ず入れる。
・人物は入れない。
・季節と日の当たり具合(光線の角度)にも気を付ける。
・線路際から、線路の向こう側だけを撮る(車窓と同じ光景になる)。
・都会の風景の場合は、「大通りの対岸」(反対車線の歩道側)を撮る。
・高架線路用の背景は、ショッピングビル等の3~5階くらいの高さから遠くを撮る。
などですね。
大きなサイズの用紙だと、それだけ広い範囲の撮影(引いたアングルでの撮影)が可能になり、奥行きのあるカッコイイ写真が撮れます!
同様に、ポスターやカレンダーの風景も流用できます。
ただし、この場合はポスターやカレンダーの写真にも「著作権」がありますので、個人で楽しむ時には問題ありませんが、ブログやサイトや宣伝ポスター等に掲載する時には注意が必要です。
撮影者の許可を取る等、事前に充分な対応をしてください。
(特に人物(顔)や車のナンバーは入れないようにしましょう! 意外な点としては、特定企業の自販機や看板や選挙ポスター等がNGの場合もあります)
背景にTVモニター画面の景色を使用するのは、「キレイに撮れない(縞模様が出る)」&「手前(作品)が逆光になる」のでお勧めしません…。
自分で撮った写真を自分で使うのが、いちばん安全です。
もし、実景の中に作品を置いて撮れるのであれば、それが最高の背景です★
旅行等で写真を撮りに行った時に、追加で景色のみを数枚撮ってくるだけで、楽しみがグッと広がりますよ♪
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Q11.線路を敷いて砂利を撒くのって難そう… 簡単な方法はないの? |
A11.
ありますよぉ~~♪
直線の線路の場合でしたら、簡単な方法があります。
慣れれば、作業自体は5~15分くらいで出来るようになりますよ★
簡単に線路を敷くコツは…
・地面と線路を用意する(写真左)。
・地面に、線路を敷く位置と砂利を撒く範囲を鉛筆で記しておく。
・地面の砂利を撒く範囲に、木工ボンドを原液のままタップリ塗る(水で薄めてはダメ)。 少ないと仕上がりがイマイチなので多めに塗る。
・真上からそっと線路を置く(写真中央)。ボンドには触らないように注意!
・砂利(バラスト)を豪快に撒く。指で上から軽~く押さえ、そのまま一日乾かす。
・ボンドが乾いたら、空き箱の中で地面を逆さまにして、接着されなかった不要な砂利を落とす。
・レールの側面や枕木の上に付いてしまった砂利を、ピンセットで丁寧に取り除く。
・最後に目視確認。(写真右)
たったこれだけです★
直線であれば、長さに関係なくこの方法が使えます。
木工ボンドの代わりに透明のビニール(ゴム)系ボンドを使えば、乾燥時間が大幅に短縮可能★
この方法を詳細に書いたブログがありますので、こちらをクリックしてご参照ください。(Bチーム「まりりん」隊員のブログ)
線路と砂利さえ簡単に敷設できれば、リアルなジオラマ作りがも~~っと楽になりますね♪ ぜひお試しあれ!
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